イタリア政府観光局とミラノ市はツーリズムEXPOジャパンのイタリア・ブースで、9月23日、ミラノ市記者会見を開催しました。
まずイタリア政府観光局長で、ローマ本局から来日したエグゼクティブディレクターのジョヴァンニ・バスティアネッリが挨拶し、イタリアにとって日本は欧州以外では第3位の重要な市場であり、長年にわたる当局の日本での活動を今後も強化をすることを述べ、ドメニコ・ジョルジ駐日イタリア大使に続き、ミラノ新市長ジュセッペ・サーラが挨拶。 昨年開催されたミラノ万博の運営全般にわたる代表責任者として万博を成功に導き、今年6月ミラノ市長に就任した新市長は、ミラノは、ビジネスや伝統的芸術文化だけでなく、デザイン、ファッション、建築、そして新しい高層建築群など現代的な、未来に開かれた、今ヨーロッパで最もクールな街であることをアピール。また、多くの皆様にミラノを訪問していただき、需要と受け入れをさらにマッチングして、今後もレベルアップを図っていきたいと語りました。
続いてミラノ市観光局長ロベルタ・グアイネーリが、最新のミラノ情報を数字とともに紹介。 2015年にミラノ市を訪問した旅行者数は740万人で、延べ宿泊数は1580万泊。旅行者の54%は外国人。この7年間で、ミラノでの宿泊数は60%増加しており、ホテル数は500、その他の宿泊施設を含め総ベッド数は6万を数えます。ミラノでは、63%以上の旅行者は4つ星か5つ星ホテルに宿泊しています。日本はミラノにとり重要な国で、2015年には13万5818人の日本人がミラノを訪れました。
ミラノの便利な交通事情も紹介。 国際空港は3つあり、マルペンサ空港は約200都市を結び、リナーテは国内・ヨーロッパ路線、オリオ・アル・セリオ空港はLCCハブ空港となっています。 ミラノ中央駅はヨーロッパの高速鉄道のハブ駅で、ミラノはイタリアやヨーロッパ各地との玄関口としてアクセスも大変良く、コモ湖、マントヴァやクレモナ等近隣だけでなくトリノヴェローナ、フィレンツェ、ローマなどどこを訪れるのにも便利。
ミラノ市はイタリアの中でも都市交通システムが最も発達しており、地下鉄4路線、路面電車、バス、鉄道に加え、ミラノはヨーロッパで最大のシェアリングシステムを構築しました。市民や旅行者が3500台の共有自転車と、800台の電動自転車を利用出来ます。さらにカーシェアリングやスクーターシェアリングも6業者が参入し展開しています。 またミラノは水の街でもあり、船で、ダヴィンチが設計したダルセナーナ水路などを楽しむことも出来ます。
ミラノの20の教会のうち、15の教会にはマルチ・センソリアル・パネルというマルチメディアの点字付き触察パネルがあり弱視、盲目視力障害の方でも教会内部の平面図を盛り上がった透明インクで認識することが出来、パネル上のQRコードをスマフォにかざして音声、字幕付きの映像、芸術作品などダウンロード、できるなど、あらゆる入場者へのアクセシビリティに対応しています。 今は15の教会だけですが、今後市内の観光施設にも広げて展開していく意向です。また世界的に著名な建築家らが手掛けた高層ビル群(スカイライン)は歴史的建造物と調和し美しさを競い合っています。ヨーロッパでも指折りの広域都市開発地区のひとつポルタ・ヌオーヴァは、20人以上の建築家が携わりました。そしてシティライフ地区は、旧ミラノ見本市会場をザハ・ハディドやダニエル・リベスキン、磯崎新氏らが再構想した一大プロジェクトエリアです。そしてまたフェルトリネッリ財団は、ヘルツォーク&デメウロンが手掛けるプロジェクトによる新しいビルを2016年中にオープンします。
ミラノはデザインの都であり、また先日バレエの日本公演もあったスカラ座も有名です。 昨年の万博のテーマは「食」でしたが、ミラノは万博以前から美食の都で、パネットーネ、リゾット・ミラネーゼなど伝統料理も有名です。また5時頃からのアペリティーヴォというハッピーアワーには、ナヴィリ地区や、ブレラ、コルソ・コモなどのエリアが若者などで賑わいます。 スポーツでは、ミラノに本拠地に置くインテルとミランの2つのサッカー・チームの試合がシーズン中毎週交代で開催されるサン・シーロスタジアムは、ミラノで1番訪れる人の多い人気スポットです。
観光ガイド『100 place to visit是非訪れたい街の観光スポット』PDF日本語版もダウンロードhttp://www.turismo.milano.it/wps/portal/tur/en/milanopratica/onlinemuseumstickets/e_Book_100luoghi
ミラノ観光局HP: http://www.turismo.milano.it